キーマップ用語集
自作キーボードのキーマップで頻出する用語をまとめました。各用語に ID リンクを張っているので、他ページから直接参照できます。
- レイヤー (Layer)
- キー配置を切り替える「面」のこと。普段の英字レイヤーの上に、記号 / 数字 / ファンクション用のレイヤーを重ねて、特定キー押下中だけそのレイヤーが有効になるよう設定するのが一般的。
- mo (Momentary Layer)
- 押している間だけ指定レイヤーを有効にする bind(ZMK では &mo N、QMK では MO(N))。離すと元のレイヤーに戻る。親指キーに割り当てて記号レイヤーへ瞬時に切り替える用途が多い。
- mt (Mod-Tap)
- 「タップ→文字、ホールド→修飾キー」を1つのキーに同居させる bind(ZMK では &mt MOD KEY)。例えば A キーをホールドで Shift にすると、ホームポジションから手を動かさずに修飾が打てる。
- lt (Layer-Tap)
- 「タップ→文字、ホールド→レイヤー切替」を1つのキーに同居させる bind(ZMK では < N KEY)。Space をホールドして記号レイヤーへ、のような使い方が定番。
- kp (Key Press)
- 通常のキー押下。ZMK の &kp A や QMK の KC_A など、修飾子なしで対応する文字 / コードを送る最も基本の binding。
- trans / none
- trans は「上位レイヤーで未定義の位置として下位レイヤーの bind を透過させる」マーカー。none は「何も起きない」マーカー。レイヤー定義で誤打鍵防止に使う。
- コンボ (Combo)
- 複数キーを「ほぼ同時に押す」ことで別のキーを送る機能。例えば F + D を同時押しで Escape を発火、など。物理キー数を増やさずに機能を増やせる。
- ホームロウモッド (Home-Row Mods)
- ホームポジションの各キーに mt(Mod-Tap)で Shift / Ctrl / Alt / GUI を割り当てる構成。手を動かさずに全修飾が打てる代わりに、誤発火しやすいので tap-term の調整が肝。
- ローマ字入力(ヘボン式・訓令式)
- 日本語をアルファベットで入力する方式。ヘボン式は chi / shi / tsu、訓令式は ti / si / tu のように同じ仮名でも綴りが異なる。daken はどちらでも正答として扱う。
- 物理レイアウト (Physical Layout)
- キーが盤面上のどこに配置されているかを示す座標情報。bindings 配列の i 番目が物理キーのどこに対応するかを定義する。同じキーマップでも物理レイアウトが違えば見た目が変わる。
- to (To Layer)
- 指定レイヤーへ恒久的に切り替える bind(ZMK では &to N、QMK では TO(N))。mo と違い、キーを離してもレイヤーが維持される。ゲーム用レイヤーやテンキーモードのように「しばらくそのレイヤーに留まりたい」場面で使う。元に戻るには戻り先レイヤーへの to を別のキーに用意しておく。
- sk (Sticky Key / ワンショット修飾)
- 押して離した後、次の 1 打鍵にだけ修飾キーを適用する bind(ZMK では &sk、QMK では OSM)。Shift を押しながら文字を打つ代わりに「sk Shift → 文字」と順番に打てるため、同時押しが減り小指の負担を軽減できる。
- タッピングターム (Tapping Term)
- mt / lt で「タップ」と「ホールド」を区別する時間のしきい値(ZMK では tapping-term-ms、QMK では TAPPING_TERM)。短すぎると速いタイプ時に誤ってホールド扱いになり、長すぎるとレイヤーや修飾の発動が遅く感じる。ホームロウモッド調整の最重要パラメータ。
- 分割キーボード (Split Keyboard)
- 左右 2 つのユニットに分かれたキーボード。肩を開いた自然な姿勢で打鍵でき、Corne や Lily58 など自作キーボードの定番ジャンル。キー数が 40 前後と少ない機種が多く、レイヤーやコンボを活用したキーマップ設計が前提になる。
- カラムスタッガード (Column Stagger)
- 指の長さに合わせて「列ごとに」上下にずらした配列。一般的なキーボードの段ごとに横へずれるロウスタッガードと異なり、指をまっすぐ伸ばす・曲げるだけで上下の段に届く。分割キーボードの多くが採用しており、移行時はこの違いに慣れる練習が必要になる。
- 親指クラスター (Thumb Cluster)
- 親指で押すために配置されたキー群。通常のキーボードでは Space しか担当しない親指に、Enter / Backspace / レイヤー切替(mo・lt)などを集約するのが分割キーボードの定石。強い指に仕事を移すことで小指の負担を減らせる。
- WPM (Words Per Minute)
- タイピング速度の単位で、5 打鍵を 1 語と換算した 1 分あたりの語数。英文タイピングの国際的な指標で、40 WPM 前後が一般的なタッチタイピストの目安とされる。daken の練習結果にも表示され、キーマップ移行後の回復度合いを測るのに使える。
- DTS (Devicetree Source)
- ZMK のキーマップ記述に使われている構文で、組み込み Linux のハードウェア記述言語に由来する。.keymap ファイルの中身がこれ。ノードを入れ子にした独特の書き方だが、daken は DTS を直接パースするので中身を理解していなくても読み込める。